[第91回北海道電力株主総会報告]
脱原発をめざす北電株主の会 事務局長 関根達夫
2015年6月25日(木)、他電力会社と同日に北海道電力株式会社の第91回定時株主総会が昨年と同じ東京ドームホテルで開催されました。株主総会は、一見して昨年より出席者は少なく、270名あまりと翌日の北海道新聞で報道されていました。
総会当日の開会前、会場前の歩道で「北海道原発問題連絡会」の有志らと共に、脱原発のアピール行動を行いました。テレビ、新聞など報道各社がこれを報じました。また、総会の後に、道庁記者クラブで記者会見を行いました。
私たち「脱原発をめざす北電株主の会」は発足から4年、株主提案は本年で3回目となります。株主総会には6つの株主提案(提案株主57名、議決権数1087個)と10項目の事前質問を提出しました。議決の結果、我々の6つの提案は全て否決されました。(6/30に金融庁のエディネットに掲載された臨時報告書により相当数の賛同が得られていたことを確認しました。)
各議案の賛同率は、
第3号議案「防災倫理規定の追加」(7.25%)
第4号議案「監査役会の議事録の開示」(7.97%)
第5号議案「原子力部門の分社化」(7.15%)
第6号議案「株主への情報開示」(7.26%)
第7号議案「議決権個数の正確な計数と臨時報告書への記載」(12.06%)
第8号議案「役員報酬の個別開示」(15.36%)
各議案について5分間の主旨説明(スピーチ)を行いました。主旨説明者は上から順に、深町、瀧口、小林、マシオン、岡本、上野です。
今年の株主提案は当初7議案でしたが、4/14に北電から「札幌で株主名簿の閲覧ができるようにした」という報告があり、「札幌で株主名簿の閲覧」の議題は取り下げた経緯があります。今年は札幌で株主名簿の閲覧が可能になったので、7月中旬に議決権行使書を閲覧し、9月頃に株主の住所の閲覧・謄写を行う予定です。
脱原発運動は、ツールとして裁判、株主運動、署名などに取り組む仲間と共に、相手(政府や電力会社・原子力関連企業など)に意見や質問を届ける「気休めではない現実的な行動」ができます。電力会社の経営内容や政府の法案改正前後の資料を読み解くなど、知的に問題に向き合い、「今、このタイミングを逃さない動き」をしたいと考えています。
・*脱原発をめざす北電株主の会ホームページ http://hokukabu.com/
(「脱原発をめざす北電株主の会」株主提案書作成プロジェクト)