8号 議案 原子力発電の再稼働をしない

8号 議案

▼議案の内容

以下の章を新設する。

第9章原子力発電の再稼働をしない。

第46条原子力発電の再稼働をしない。

▼提案の理由

2018年9月,全道のブラックアウト事故を経験し,泊原発を巡る情勢に変化があった。

たとえ,原子力規制委員会の承認が下りたとしても,使用済み燃料をこれ以上増加させないために,泊発電所

を再稼働しない。

原子力防災の点から見て,泊発電所構内の使用済み燃料プールに,放射性が高く危険極まりないデキタテの新

たな使用済み燃料を増加させてはならないし,国際的に見て,国連において核兵器禁止条約が採択され,70の

国・地域が署名を済ませ,23の国・地域(本年4月現在)が批准を済ませている現状において,被爆国である

わが国の一私企業において,兵器用プルトニウムへの転用が可能なプルトニウムの生産につながる核廃棄物の

産出をおこなうことは,道義的に許されることではない。したがって泊発電所の再稼働はおこなわない。

 

○取締役会の意見

取締役会としては,本議案に反対します。

エネルギー資源の乏しいわが国においては,原子力,石炭,天然ガスや,水力をはじめとした再生可能エネ

ルギーなどの様々な電源をバランス良く活用していくことが必要であり,国が策定したエネルギー基本計画に

おいては,原子力発電を将来にわたる重要なベースロード電源と位置付けています。

当社においても,原子力は,燃料供給の安定性,長期的な価格安定性を有し,発電時にCO2を排出しない

ことから,重要な基幹電源として不可欠です。

当社は,福島第一原子力発電所のような事故を決して起こさないとの強い決意のもと,新規制基準の適合性

審査において残る課題について対応を進め,安全確保を大前提とした泊発電所の再稼働に向けて総力をあげて

取り組んでいるところです。

今後も,「世界最高水準の安全性」を目指し,原子力のリスクを一層低減させるため,不断の努力を重ねて

いきます。

したがいまして,本議案のような内容を定款に定める必要はないと考えます。