第11号議案 LNG天然ガス販売事業の拡大
▼議案の内容
以下の章を新設する。
第12章LNG天然ガス販売事業の拡大
第49条LNG天然ガス販売事業の拡大を行う
▼提案の理由
本会社で待望の石狩湾新港LNGコンバインドサイクル発電所が今年(2019年)の2月に稼働しました。
新規事業としてLNGの販売事業も開始しました。
今後の北海道において,当面するベースロード電源はLNG発電(原子力ではなく)だと思います。年々上
がる原子力発電の安全対策コストを考えると,同じ額をLNGに費やした方が遥かに合理的で生産性も高いと
考えます。
その意味において,LNGを発電だけではなく,LNGを販売するという発想は良いと思います。ぜひ今後
も積極的な営業を行い,販路の拡大を期待します。
石狩湾新港LNGコンバインドサイクル発電所の2号機と3号機の稼働も前倒しすることを強く求めます。
その際,CO2排出量や温排水などの環境負荷を可能限り低減し,漁業や貴重な自然と共存を重視する。そ
の取り組みにより本会社の信頼性を高め,収益を増やし,株主配当の増加を期待いたします。
○取締役会の意見
取締役会としては,本議案に反対します。
エネルギー資源の乏しいわが国においては,原子力,石炭,天然ガスや,水力をはじめとした再生可能エネ
ルギーなどの様々な電源をバランス良く活用していくことが必要です。
石狩湾新港発電所1号機は,発電効率が高く,環境特性に優れ,既設火力発電所の経年化への対応や燃料種
の多様化,電源の分散化に寄与します。2号機と3号機の導入時期については,2019年度電源開発計画でお
知らせしていますが,既設火力発電所設備の状況や今後の電力需給の見通しなどを踏まえながら,適宜検討し
ていきます。
また,ガス供給事業については,2018年12月に石狩LNG基地からタンクローリーによるLNGの販売を
開始しており,今後も販売活動を強化し,さらなる収益の拡大を図ります。
したがいまして,本議案のような内容を定款に定める必要はないと考えます。